大人の発達障害(神経発達症)

発達障害(神経発達症)とは

発達障害(神経発達症)とは、脳の働きに特性があり、

日常生活、社会生活、学業や職業などに支障をきたし、発達期に発症する一連の疾患群をいいます。

発達の問題は学習など限られたものから、知能の全般的な障害まで様々です。

・注意欠如・多動症(ADHD)

・自閉スペクトラム症(ASD)

・知的能力障害群(ID)

・限局性学習症(SLD)

・コミュニケーション症群(CD)

・発達性協調運動症(DCD) など

※『神経発達症』は発達障害よりも広い範囲で障害をグループ化した言葉で、診断基準や定義も変わってきているため、どちらを使うかは医師によっても違うようです。このページでは発達障害に統一します。

 

いくつかの特性を併せ持っていることも多く、診断は付いたけど違う特性もあったり症状の出方にも強弱や濃淡がある場合もあります。

成長や環境により状態が変化することもあるため、大人になってから日常生活や社会生活の困難さが出てくることも多く、子供の頃は周りのサポートがあったり自分の事だけやっていればよかったため目立たなかった症状が、大人になって職場や日常で担わなければならないことが増えて困難さが出て目立つようになり、一人暮らしを始めたり仕事を始めてから“生きづらさ”を感じて、その背景に発達障害があったとわかる人も少なくありません。

二次障害

脳の働きに特性があると、学校・仕事・日常生活に困りごとを抱えたり、人間関係に苦労したりすることがあります。

ですが、脳の働きに特性があっても、生活に支障がなければ発達障害と診断されないこともあり、本人の特性を理解してもらえずに家族や周囲の人から注意・非難・叱責を浴びるなど、自信を失くしてしまい、別の問題が出てくることを二次障害といいます。

二次障害の主な症状

 カラダの不調・・・頭痛、食欲不振、不眠、動悸、アレルギー、喘息、蕁麻疹 など

 ココロの不調・・・過剰な不安や緊張、抑うつ気分、対人恐怖、不登校、引きこもり など

行動面の問題・・・強い反抗・拒否、暴言・暴力、依存 など

元々ある本人の特性を知った上で、二次的に出ている問題を考えることが大事になります。

東洋医学の視点で考える発達障害

今ではインターネットなどで簡単に発達障害について検索できるようになり、自分や家族が発達障害のチェック項目に当てはまり不安を感じている方もいます。

そのようなチェックは自分の特性を知る目安にはなりますが、項目のほとんどが誰でも当てはまるようなことでもあるので、生活で不自由を感じていなければ全く問題はありません。

大事なのは元々の特性と自分の本来の状態を知っているコトです。

本来の自分の状態からズレていると、元々の特性がネガティブな形で強く出てきます。

東洋医学ではそのズレを、『気』というエネルギーの不足や偏りによる乱れと考えます。

(関連記事『気』のイメージ

元々の自分の陰陽のバランスから大きくズレてしまうと、

陰性に偏り過ぎれば、何もやる気が起きなくてうつのような感じになるし、

陽性に偏り過ぎれば、じっとしていられなかったり、怒りっぽくなったりします。

乱れが大きく陰陽両方に揺さぶられていたら、両方のサインが出て来ます。

 

産まれ持っての特性があるので、

自分が陰性と陽性のどちらの性質が強いのか、

日常の行動、食事、環境、時間など、どんな時にそうなるのか、

何に対してポジティブな感覚になり何に対してネガティブな感覚になることが多いのか、

どんな失敗が多くて、その時どんな感情になることが多いのか、など

自分が陰陽どっちの偏りのサインが出やすいかを知っておくことで、乱れた時に早目に気付くことが出来るし、何に対してそうなったのかを知ることが出来るので、本来の自分に戻る方法もわかって来ます。

起きたことに意味はありません。ただの気の乱れのサインです。

乱れが大きければ陰陽の偏り過ぎるサインが出てきます。

 

陰性過ぎる          本来の自分           陽性過ぎる

消極的            適応性がある          我先に

緩み過ぎ           調和              緊張

怠惰             活動的             働き過ぎ

愚痴っぽい          温和              怒りっぽい

どんくさい          機敏              落ち着きがない

神経質            感受性豊か           無神経

悲観的            楽観的             無鉄砲

ルーズ            丁寧              せっかち

無関心            情熱的             激情的

否定的            肯定的             攻撃的

こだわりが強い        柔軟性がある          うっかりミスが多い

 

本来の自分のところは、一般的にということではなく自分にとってムリなく心地よくいられて、ネガティブな感覚がない状態です。

そこから外れた時にどういう傾向があるかが、陰性過ぎる陽性過ぎる、の時に出てくるサインです。

陰性過ぎればASDのようなサインが出るし、陽性過ぎればADHDのようなサインが出て来ます。

これって誰にでもありそうな偏りですよね。

でも、これをただの気の乱れなのに、本来の自分や特性を知らないまま病名を付けたり、○○障害とか〇〇症と言っているコトが多いんです。

本人が困っていないなら、それはただの個性なので問題ありません。

 

比べるのは周りとでははなく、本来の自分と比べてどうかです。

そして、何に対してどんな時にそのサインが出るのかを知っているコトが重要です。

乱れていると乱れた特性がネガティブに出るし、調っていれば自分らしさがポジティブに活かせます。

この特性を知らないで世間の一般的な基準と比べてしまい、そこに自分を無理やりはめ込もうとして生きづらさを感じながら生活している方が多くいます。

ムリなものはムリでいいんです。

大事なのは、それが乱れていて出ているサインなのか、調った状態でもそう感じるのかということです。

 

いつも乱れていれば調った本来の自分を知らないのでいつもネガティブなサインが出ているはずです。

乱れていて調子が悪いのが普通になってしまいます。

調子の良い自分を知らなかったり、本来の自分を忘れてしまって自分の調子の良さを低く見積もり過ぎている人もいて、こんなもんだと思い込んでいることもあります。

気が足りなくて乱れてるならネガティブなことが多いのは当然です。

うつ、発達障害、HSP、起立性調節障害、適応障害、不登校・・・など西洋医学では原因がわからなかったり、脳や自律神経やホルモンの問題だと言われている事も東洋医学の気のイメージで診ていくと、気が足りなくて乱れが大きく、陰陽に偏りがあればネガティブな症状があっても不思議ではありません。

仮に脳や自律神経やホルモンの問題だとしても、

気が満ちて調った状態でそう感じるならそうかもしれないけど、調った本来の自分を知らないでそう決めてしまうのはもったいないんです。

大事なのは個性を知っているコトとその個性をどう活かすかというコト

東洋医学の視点から診れば出来ることはたくさんあるし、本来の特性を知り、それに合わせて生活していれば自分も周りも無理のない暮らし方が出来るんです。

原因を知る

ネガティブなサインが出ていて本来の自分からズレていると感じた時、

気が足りなくて乱れている原因は必ず生活の中にあるので振り返ってみて下さい。

 

1日のリズムに乗れてる?・・・太陽の光・熱を意識した生活

眠り、目覚め、食欲、便通、元気、ベースの働きに乱れは出ていないか

※一番カラダが回復する時間は22時~2時の4時間

 

何かムリしてない?・・・ムリをしていると気がたくさん減る

緊張、我慢、頑張り過ぎ、マジメ過ぎ、気を使い過ぎ、忙し過ぎ、

合わないこと、苦手なこと、嫌なこと、ムダなこと、慣れないこと、

やりたいことやってない、感情を抑える、言いたいこと言わない、

思い込み、考え方のクセ、自分のルール、周りの評価を気にする、不安、心配、いつも考え事をしている、暑さ、寒さ、湿気、自然のリズムに乗れていない

 

食事乱れてない?・・・補給が上手く出来ない、余計なものは負担になる

食べる時間、量、味、質、はどうか

お腹が弱っている→なんで弱った?

刺激が強過ぎる(甘い物、小麦、カフェイン、アルコール、添加物)

なぜ強い刺激を欲するのか(欲求の意味を考える)

※その土地で採れた季節の物を食べるとその土地に合ったカラダになる

 

呼吸浅くない?・・・緊張が強いと補給も回復も上手く出来ない

寝てる時も緊張が抜けない(歯ぎしり、夢を見る、不眠、目覚めが良くない)

 

運動不足?・・・動かないと巡らなくなる

カラダが硬い、姿勢が悪い、長時間同じ姿勢

 

必ず原因はあります。自分をよく観察して感じて下さい。(子供は親が)

 

 

そして、どんな欲求が出ているかを知ることでも原因が見えてきます。

カラダはいつも本来の自分に戻りたくて欲求を出します。自分の心地いいバランスでいたいんです。

食べたいもの、やりたいこと、行きたい場所、会いたい人、・・・全部意味があります。

何でバランスを取っているか、何でバランスを取ろうとしているか、を知ることで乱れの原因が見えてきます。

 

バランスが大きく崩れていると強い欲求(強い刺激を求める)が出てきます。

どんな刺激をどんな方法でどれくらい求めているかで乱れ方がわかります。

 

強い刺激を入れないと元に戻れないから欲するんです。

でも、強い刺激で力技で無理矢理戻すとリバウンドしてまた揺さぶられます。

例えば

刺激の強い食べ物・・・甘い、辛い、味が濃い、量が多い、脂っこい、冷たい、添加物

刺激の強いコト・・・無茶をしたくなる、非日常や不自然を求める

これらを強く欲している時は乱れてる時です。

たまにだったら問題ないしガマンしなくていいですが、何で乱れたのかを振り返らないと乱れっぱなしでエンドレスになります。

 

優しい刺激でゆっくり戻るとカラダの負担も少なくリバウンドしなくて済むので、

なるべく刺激の少ない優しい方法をオススメします。

 

刺激も欲求の強さも優しくなってきたら気が増えて調ってきたサインです。

 

そもそも満たされていれば欲しません。

優しく穏やかなことで満たされます。(足るを知る)

 

そして気が増えて調ってくるとネガティブなサインが消えます。

 

気を増やすにはガマンもムリも要りません。

ガマンしてムリして気が減って乱れたんだから、やりたいことやればいいんです。

欲求に従っていれば気が増えて満ちてきます。

カラダの欲求に素直に従って下さい。(アタマは間違えるけどカラダは間違えません)

強い欲も刺激も好きなだけ味わったら、その後のリバウンドのネガティブさも味わって反省して次に活かせばいいだけです。

全部経験です。経験を活かせば成長します。

同じことを繰り返しているなら原因に気付いてないか、味わい方が足りないということです。

ネガティブな経験を活かさないともったいないですよ。

そう考えると、全部成長につながるのでネガティブなことなんてないんですけどね。

 

振り返って気が足りなくなった原因に気付き、

気が増えるようなことを生活に取り入れるとちゃんと変わるので焦らずに待っていて下さい。

 

本来の自分に合わせる

まずは元々の特性を知り、どんな時に気の乱れが大きくなりネガティブに感じるかを振り返り、

なぜそうなったのかという乱れの原因に気付き、生活を調えてみて、

気が満ちた時に発達障害といわれている症状が気になるかどうかを試してみて下さい。

本来の自分を知らないのはもったいないんです。

 

子供も大人も成長の歩みは一人一人異なります。

発達の特性や困難に気付くことができれば、その人をよりよく理解し、その人らしさを伸ばしていくことができます。
発達障害が疑われる場合に、必ず医療機関にかからなければならないということはありませんが、
本人が学校生活や仕事で困難を抱えていて、周りの人がその行動について悩んでいる場合、
病院での受診を勧めることを検討してみるのも一つの方法です。
また、成人になってから疑われる場合、診断を受けることで安心したり、
診断名が付くことで様々なサポートが受けられるともあります。
ただ、診断が付くことで落ち込んでしまう方もいるので、
診断を受けるか受けないかは本人の意思を尊重するようにしましょう。
                                 
診断が付いたからといって特性が変わるわけでありません。
自分にはこういう特性があると知った上でどう生活していくかということが大事になります。
                                       
脳の問題だとしても、それは病気ではなく脳の働きの癖です。
それが『気』というエネルギーが足りなくなった時にネガティブに出て来るんです。
                                     
乱れている時はネガティブに感じるし、調っている時はポジティブに活かせます。
本来の自分を知り、いろいろ試し工夫してそれに合わせた生活をしていけばいいんです。
合わせるのは普通や一般ではなく、本来の自分に合わせるんです。
                                     
東洋医学の考え方でカラダを診ていくと、自分で出来ることがたくさんあります。
                                            
サポートが必要な時はご連絡ください。